身をもって体験

歯医者さんは歯の治療をすることだけが仕事ではありません。虫歯や歯周病など病気予防のためのアドバイスはもちろんですが、そのほかにも患者さんに合った生活上のアドバイスをすることができます。たとえば、リラックスするためのコツ。歯をかみしめるクセがあって、日の中がいつも緊張している人が、最近とても増えています。上下の歯と歯の間には通常、「安静空隙」と呼ばれるすき間がありますが、かみしめるクセがある人は、その状態がどんな感じなのかがそもそも理解できません。そこで、歯医者さんの出番です。

 

そんな患者さんには、小さな綿や薄いプラスチックの材料をl om角程度に切った小片、あるいはキシリトールガムを奥歯でかむように指導を行っているところがあります。奥歯にものが入ると、前歯が少し浮きます。これが安静空隙のできた状態だということを身をもって体験するわけです。とても簡単なことですが、実際にやってみると、「ああ、なるほど」とたいていの人は納得するでしょう。かみしめるクセのある人に、おすすめの方法です。自宅にあるもので代用するなら、前述の綿やキシリトールガムをそっとかんでみるだけでOK。緊張していると感じたときにこれをやると、あこがリラックスするのがわかるはずです。もうひとつ、かかりつけの歯医者さんに長く通うと、薬の使い方のアドバイスを受けることができます。歯の治療中に、海外へ旅行する予定が入ったりすることはよくあります。旅行先で歯が痛んだりすると海外の場合は困りもの。そんなとき、それだけのための救急セットをつくるサービスを行っている医院もあります。


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